牛舎内飲用温水循環システム 調査・設計・配管編

乳牛から多くの乳を出してもらうに大事な要素がいくつかあり

そのひとつに「一日に大量に飲む水」が挙げられるそうです

真夏の暑い時期になると体力が落ちた牛さんは水をじゅうぶんに飲まなくなり

それに比例して乳量が少なるなるようです

また真冬時期になると水が冷たすぎてこれまたじゅうぶんに飲まないそうで

とある牧場の社長から「夏は水でよいが冬にはぬるま湯を飲ませたい」と相談を受けました

以前視察した牧場が導入していたようで その概要・設備全体像をお聞きして持ち帰り

システムの概略設計・配管延長機器等の圧力損失計算などを経てポンプや温水ボイラー類を選定

既存の給水設備は土間コンクリート内に埋設された給水管と水槽からなりますが

老朽化が進み改修時期に該当していることもあり 今回の工事はそれらを廃止して

新たにシステムを構築していきます


設備の概要は

◇水道用ポリエチレン管50mmで常時循環可能な主管経路・総延長200m

◇主管の経路途中に4か所の水槽を設置

◇冬期間は温水ボイラーにより適正温度のお湯を循環させる

◇凍結防止策を講じる

おおむね以上の内容となります


工事の流れは

◇ポンプまわりの配管固定架台と配管吊り下げ金具をステン鋼材から切断加工組み立て取付(100か所ほど)

◇ボイラーまわり・ポンプまわりの配管

◇主管(ポリ管50mm)の配管吊り下げ(巻き状態のポリ管を曲げ矯正しながらは大変)

◇水槽設置と配管

◇通水確認

凍結防止策の施工は次の記事になります