水抜きが不完全の場合 こうなります

空き家だった戸建て住宅を 新たに購入したお客様からの依頼です

当初の依頼は 『不動産屋さんから「給湯機が凍結破損しているので取替が必要です」と言われているのでお願いします』という内容でした

その際 住所と旧所有者名をお聞きして 後日訪問することにして電話を切りましたが

「どうやら行ったことがあるお宅だな」と思い 地図で調べると やはり昨年 まさに今回の件につながる相談を旧所有者のご家族から受けていました


昨年 「母が施設に入ったので自分たちで水抜きしていたが 出してみるとあちこちから水漏れしている」という内容でした

訪問してみると配管が継手から抜けていたり 銅管が破裂していたり ひどい状況でした

ご家族からの「とりあえずトイレだけでも使えるようにしてほしい」との依頼を受けて

最低限の修理でトイレだけ使用可能にしました

その他については 「明らかに破損が確認できている個所の修理をしてから通水確認という流れですすめていくので 水栓器具や給湯機を含めて すべてに水圧がかかった状態で他に漏れがなければ完了 もしも他に漏れがあれば その都度修理・通水確認を繰り返えすので時間も費用も未定です」

と伝え さらに 参考のために 見えている破損個所の修理と 給湯機がダメだった場合の取替費用も伝えていました

後日 ご家族の方から相談の電話を何度かいただきましたが 売却するかもしれない とのことで修理はしていませんでした


それが昨年の出来事で 月日が経ち 今回の新しい所有者さんからの依頼へとなりました

弊社が関係していたことは知らずに依頼してくださったのですが 流れをお話しすると「それは良かった」と言っていただきました

ただ 不動産屋さんからの話は必ずしもすべてが正解ではなかったですね

「給湯機以外は確認して一部を修理している」と言われたらしいのですが

そもそも配管が破裂した状態で 配管・器具等が使用可能か不可かの「確認」は無理ですね(前述のとおり)

 (※給湯機への給水接続口と 出湯口をフレキシブル管で接続していたので 給湯機を通さずに配管だけを通水確認しようと試みた可能性があります)

実際のところ 配管が破裂したままの他にも

・トイレ給水配管から漏れあり(昨年使用可能にした後の水抜きが不完全)

・洗面化粧台の水抜き付アングル形止水栓から漏れあり(水抜き不完全)

・洗面化粧台の給水管・給湯管が壁内で破裂して漏れあり(水抜き不完全)

・流し台の給湯管が破裂して漏れあり(水抜き不完全)

などは今回の一連の修理の流れで判明した訳なので もしかすると 「言い違いとか聞き違いとか」ですかね

なお給湯機は使用可能だとしても 20年目なので直圧タイプに本体取替をご希望され

また 既存配管の一部が邪魔になる位置にあるので併せて改修しました

洗濯機は水しか使用しないので 給湯管を廃止して欲しいとのご希望があり

また 給湯機を直圧タイプにしたことで トイレ系統への給水管の分岐位置も最短に出来てスッキリしました

取替品は ノーリツ OQB-3706F