専門外の職人が施工するとこうなります

お客様からのお電話で「小便器の足元が濡れるので見て欲しい」

小便器は通常 給水管は壁内配管となっているので漏れた水が床に伝わっている?

もしくは 使用後の水を流した時に濡れるのなら 排水管の漏えいが考えられます

電話ではそんなやりとりをしたのですが 早速現地調査に伺いました

するとお客様から「床下を覗いたところ 壁の中の給水管っぽい 実は昨日〇〇の仕事で来ていた人にフラッシュバルブを交換してもらったら その後から床が濡れるようになった」とのこと

詳しく聞くと お客様が自分で交換しようと フラッシュバルブを購入していたそうです

そこへたまたま来ていた 設備とは関係のない〇〇の職人さんが「そんなの俺が交換してあげるよ」

ということになったのでお願いしたそうです

その結果が 漏えい


以下 調査&修理です

床下から確認すると 配管まわりと床材が浸水状態で濡れています

フラッシュバルブの接続口まわりの壁材が大きく開口されていたので 指を入れてみると 水が漏れています

さらに特定するために見やすく フラッシュバルブを取り外して プラグ止めで通水

すると 継手部分には壁の厚さに対応する部品 「持出しソケット」が2個連結していて その中間から漏れていました

👇 こういうものです

原因が判明したのでこの「持出しソケット」を取り外そうと試みたのですが

芯部が六角レンチ仕様になっていないので 工具の内部掛けは無理

また外側にも工具を掛けるだけのスペースがありません

こうなると 方法は2通り

①壁内の配管を改修するための作業に必要な面積分の壁を解体し 修理を経て壁を復旧 さらにフラッシュバルブ取付 通水

②現在の壁内配管は廃止し 床下から新たに配管し 床上は露出&フラッシュバルブ方向を変えて取付 通水

お客様と協議のうえ ②で修理することになりました


設備屋さん以外の職人さんが 気軽に交換できても 結果としてこのような漏えいを招きました

以下は想定ですが

古いフラッシュバルブを取り外す際に 持ち出しソケットが少し緩み(完全に外れたほうが良かった)

それに気づかずに新しいフラッシュバルブをねじ込む際に一緒に締め付けた

シールが切れて そこから漏れた のだと思います

ネジ部のシール剤は 一度緩み方向に動かした後にそのまま締めてもダメです

一度切れたシール剤は取り外して シール剤を巻きなおさないと漏れます

だとしても 通水後に漏えいがないかしっかり確認していない事が今回の問題ですね