給湯設備の一部改修と新設

以前は店舗(1階)兼住宅(2階)として使用していた建物

現在は 1階がふたつの法人の作業所(事務所)兼不特定多数の方が出入りするスペースとしてイベントなどでも利用

2階はその法人の社員のかたが住んでいます

現在の用途へ変更する際には各種の改修工事が行われ 配管設備の一部も改修したようです

弊社では施工していませんでしたので 今回がこちらの建物に関わる初仕事です

内容としては あるとき受けた相談から始まります

①凍結が心配される時期に2階の住人が水抜きをすると 1階の厨房・掃除流し台のお湯が止まってしまう

②1階と2階の給湯設備を別々に分けて管理する方法はあるのか

現在 2階の住居に設置された給湯機を経由して1階へ供給されています

なので上記のようなことが起こっています

相談を受けて 現地調査&数種の施工パターンを協議のうえ 見積書を提出

そして 以下の内容での工事へという流れです

◇1階に新たに給湯機を設置し既存の給湯配管へ接続

◇給湯機への給水は1階トイレ・掃除流し台系統から分岐して供給

◇2階から供給されている給湯配管は縁切りし水抜き用の排水バルブを設ける

◇給湯機への灯油配管の新設

◆中古のFFストーブを事務室に設置(灯油壁コックあり)※サービス工事

設置・配管・通水確認・試運転確認・保温施工で完了

したのですが サービス工事で行ったFFストーブの試運転中にあることを発見しました

給湯機への灯油配管は露出でタンクまで全てを新設したので 漏れがないか点検中

タンクのフィルターカップ(透明)中をどんどん灯油が流れています

ストーブの燃焼だけなのにこんなに流れるはずがない

ストーブを停止し コックを閉めてもどんどん流れます

次に ストーブへの埋設配管系統を切り離し 給湯機系統だけを通すと 当たり前ですが一切流れません

地中に埋設された配管のどこかで裂傷などにより漏れていることに結論付けました

お客様に現状を説明・目視で一連の作業を見ていただき 協議の結果

埋設管の漏れ箇所を掘削して探し 修理するのではなく

給湯機へ接続したゴムホースから分岐し 室内配管でストーブへ供給することになりました

そちらの工事も無事 完了

もしも 通油後の点検を怠っていたならば あるいはストーブの燃焼に必要な量以上が流れていることに違和感を感じなかったら

タンクの中の灯油は 地中に漏えいし続けていたことになります

何事においても 点検・確認というのは大事ですね 改めて感じました